ユラユラ記念日
子供のころ台風が真上にきたことがあった。
こんな、人間みたいな目ではなかったが、渦の中心がはっきりと見えた。
中央には穴が空いていて、青い空が見えていた。「うわぁ」と思った。美しさにうたれたのでも、感動したわけでもなく、ただビックリした。
重力が反転して、上に落ちていきそうな感覚を始めて味わった。
穴の中心の青い空をじっと見つめていると、足元をすくわれそうだ。
人の足は猿のように器用に地面をつかむことができなくて不便だなぁ、と感じた。
少しの間、怖いのを我慢してじっと空をにらんでいたが、背筋を走るむずむずとした浮遊感に突き落とされそうになり、あわてて部屋に駆け込んだ。こんどは手で窓の縁をしかっりと握りしめ、吸い込まれないように体制を整え、ゆっくりといつまでも空を眺めた。

わたしにとって台風の来る日は、足の下で安心しきっていた、地球の日常的な法則が、アタマの中でユラユラと動きだした、ユラユラ記念日なのだ。

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「え〜、おせんに、キャラメル〜、アイスクリ〜〜は、いかあっすかぁ〜」
「しまやしき主題歌〜、上を向いて台風よ〜、のCDはいかあっすかぁ〜」
んん〜やれやれ、CD売れんなぁ、ブラック・バッカ先生もどっかいっちまったし、、、
みんな家から出てこんしなぁ、ん、あああ、うわぁ!本当に台風が来てるぞぉ〜。
おおおお〜い、みんな〜気をつけろおぉ、、、あ、ブラック・バッカ先生こんなとこで、ストラビバリウムもって井戸入ってなにしてるんだ、縞じもぶらさがってる。バカやってね〜で早よ〜部屋入れ!
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by hikosukea | 2004-10-24 23:34 | ●オブジェ・イラストなど
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