ゼムクリッパー 体長40mm
 ゼムクリップを金床にのせてハンマーで叩くと虫になる。葉巻型のゼムクリップなら羽を閉じて蜜を集めるハナバチの後ろ姿。三角型ならヘリカメムシの羽だ。
 クワガタムシやカブトムシの羽は、背中の正中線から左右シンメトリックを強調したモダンなダンディズムに覆われているが、カメムシ系のファッションは意味不明の斜め線や、過美な縁取りを乱用しているため、オノボリさん的でチンプンカンプンなものが多い。しかも、めったに飛行をしないクワガタ虫とは違い、ちょこまかと飛行しているため「いちいち羽の手入れなんかしてられるかよ!」的に羽はだらしなく左右不均衡に折り重なった裏返ったりしていて、たいへんザンネンな感じのヤツが多い。
 だが時おり、斜め線の使い方が上手なヤツがいる。そういう場合、線の入り方が、粋に着こなした和服の裾のような印象で、コジャレた若旦那風に見えるのだ。
 このゼムクリッパーは、斜線の入り方に和心を感じる茶系ヘリカメムシがモデルだが、カメムシの小さすぎる頭が和の心とかけ離れているので、頭のデカいハンミョウを見習ってみた。
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レシピ:ボディーは目の粗いダンボール。そこにクリップの羽、なまし鉄の足、ステンレスをなまして叩いた触覚をつけ、目は洋裁用のフックの受け金。硬化の遅いエポキシ樹脂で気泡を抜いて全体を3回に分けてコーティング。艶が強くアクセサリーっぽさが際立つ仕上げになった。
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by hikosukeA | 2013-04-03 12:31 | ●オブジェ・イラストなど
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