ミーツバチ
「日が暮れる前に、ワイフが生まれた街を車で通り過ぎた。」というイケてるコピーは、30年前に大ヒットしたパイオニアカーステレオロンサムカウボーイのテレビCMで、書いたのは片岡義男さん。そのCMでは「ワイフが子供の頃の写真をダッシュボードにテープでとめた。」というバージョンもあった。それをあまりにカッコよくナレーションしたのも片岡義男さん。
 それから10数年経過した初秋のある日「ぼくの車のダッシュボードにスズメバチが止った。」おっ!と言ったまま固まってしまった。手を伸ばせば届くところでハッケヨイの構えをしたオオスズメバチがゆっくりとお尻をふっている。黄色と黒のボーダーで決めた大きな尻の先端には太い毒針がついている。車を県道の脇に止め、助手席の窓をそっと開け、エンジンを切って車から降り、スズメバチが下車するのを待った。場所は秩父の皆野村の県道。少し歩いたところの自動販売機で缶ジュースを買って戻ってくると、もうスズメバチはいなくなっていた。
 実はその日、ぼくは空き巣になったオオスズメバチの巣を探しに来ていたのだが、手ぶらで帰るところだったのだ。スズメバチは、ぼくが手ぶらだったので一応仁義を切って「もう少し涼しくなったら、また出直して来いよな。」くらいの挨拶をしに来てくれたのだ、そう思うようにして、引き上げた。
そして「日が暮れる前に、スズメバチが生まれた町を車で通り過ぎた」のである。
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レシピ:つい蜂繋がりでスズメバチの話しをしてしまったけど、この蜂のモデルはミツバチ。割れた豆電球にティーバッグの羽と針金の足をつけただけのシンプルなオブジェ。
たまたま見つけた割れた電球から作った蜂なので「見ーつけた!」からミーツをもらってミーツバチ。
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by hikosukeA | 2013-04-03 12:35 | ●オブジェ・イラストなど
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