セイコウチュウ 体長69mm
 時計というのは、あまりにも決まりきったことしかできない機械の金メダルだと思う。まったく融通が利かない。歩く教科書のようなマシン。だからこそ、少しでも時計が時計の本能から反れた匂いを放つと凄まじいメルヘンパワーを放出する。
 時計草という花を初めて見知ったのは高校生の頃。花から解き放たれるメルヘンパワーに圧倒され「うっ、」と唸っていた。
 先日、部屋でポケットから落ちた100円玉を探している時に見つかった副産物がこのオブジェの頭の部分。先月作った車のオブジェに使うはずだったタイヤの試作品だ。直径10mm程のタイヤをよく見ると中央の穴と小さなゴミが、鏡の向こうの時計を指差すメルヘン臭を漂わせていたので即座に時計草が思い浮かんだ。と同時に思い浮かんだ「時計虫」という妖しい名前に誘われて、このオブジェが完成した。
 モデルになった虫はハサミムシ。庭石を持ち上げると全速力を逃げて行く虫のトップランナー。頭の時計は自分専用にストップウオッチかも知れないし、見事に捕まえたらご褒美に好きな時間をくれるお伽の国のメルヘンスイッチかも知れないし。
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 タイヤを拾った時間が午後2時前だったので、最初はニジムシあるいはセイコウビートルと命名しようと思っていたが、体長を計ったら69mmと、あまりにハマっているのでセイコウチュウと命名。
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by hikosukeA | 2013-04-03 12:50 | ●オブジェ・イラストなど
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