シャミセンムシ 体長81mm
 バイオリンムシというシャレた名前の大型の虫がいる。とはいえバイオリンほど大きいワケではく体長は10センチくらい。英語ではギタービートルとさらに大げさ。日本には生息していないものの「うちわ虫」という地味な和名がある。ギターやバイオリンに較べるとかなり遠慮がちな名前。しかもあえて楽器をハズして「うちわ」です・・・せめてシャミセンムシくらいに気張った名前をつけてもよかったと思うんだけどね。ま、今さら言っても仕方ないですね。命名した人は夏の思い出的な風情が出しかったんでしょうね。

 ぼくはこのバイオリンムシを子供の頃に目撃したことがある。近所の雑木林。雑木林といっても40年前の雑木林は1時間歩いても抜けられないほど広い雑木林。その林を一人で歩いていて突然目の前に現れたのがバイオリンムシだった。当時は熱帯魚ブームだったので、どこかに潜んで密入国したのだと思うけど、どこまでも広く、日溜まり以外は暗く静寂に囲まれた雑木林で、一人ぽつんとバイオリンムシと対峙する子供の頭に、そんなゆとりがあるハズもなく、ただひたすら静寂の中でバイオリンムシを見つめ、そこから放たれる神聖な空気にあがなうこともできず、記憶だけをメモリ-バンクに保存して逃げ帰ったのです。いまでもあの時の記憶は鮮度を保ったまま、真空状態のまま保管されている。
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 もちろんこのオブジェのモデルはバイオリンムシですが、和名のウチワムシにも敬意をはらい、素材は、夏の思い出アイテムで統一してみた。
頭部は台風で壊れてしまった傘袋のホックとフック。ボディーは100円均一で買ったけどすぐに壊れてしまった扇子の骨。羽は「虫刺されにオロナイン軟膏」の携帯用パッケージの紙。うーん、ネミングがイマイチだな。
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by hikosukeA | 2013-04-03 12:55 | ●オブジェ・イラストなど
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