味噌味の雑炊
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 なんというか雑炊というのは、お粥の引力圏から脱出しようと、成層圏のあたりで全力噴射しているような微妙な状態の食べ物だと思う。思い切って宇宙に出てしまえば、そこにはカレーライス衛星やラーメン惑星やナポリタン星雲などに辿り着けるのに、どーしても故郷を捨てきれない、いじましい気持の包まれた癒し系の料理だ。
 そんなワケで今朝は味噌味の雑炊。粥と雑炊の違いには諸説があるが、ぼくの場合は米が主役でパッと見に白っぽく、若者が見たらもの足りなさを憶えるようなのが粥、全体的に色味があって、若い視覚も絡め取るようなやつを雑炊と呼ぶことに決めている。
今朝の雑炊は味噌という、日本的耽美と食感を満たすべく作られた、いわば煩悩の塊のような食材を使っているので完全に雑炊。とはいっても、味噌味の汁に米、ネギ、モヤシ、豆腐など、癒し系の食材がプカプカと浮かんでいる姿では退屈だろうと思い、今朝は机上の爆心地である半熟たまご周辺で、様々な色と形がひしめき合って、食欲のブラックホールを形成している様子をルポしてみた。

レシピ:
薄味の味噌汁300ccを作り、ご飯(解凍)と野菜類を投入し、蓋をして弱火で15分炊く。2cm角に切った豆腐を乗せ、中央にくぼみを作り、生卵をそっと入れ、蓋をして6分。椀に盛りつけ、青菜と塩昆布、七味、山椒などを、煩悩のままにトッピングして完成。
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by hikosukeA | 2014-01-15 11:13 | ●食事と酒と
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