「そらのいろみずいろ」「ギギギ」放送の御案内
今度は二本放送します。
放送スケジュールは次のとおりです。

★そらのいろみずいろ
原作:下田昌克 /語り:松田洋治 /音楽:天才あひる倶楽部 /アニメーション:彦すけあ
NHK教育テレビ11月8日(火)
午前 7:25~7:30(5分)
午後 5:15~5:20(5分)
同日に2回放送します。

★ギギギ
原作:玉井司 /語り:吉岡秀隆 /アニメーション&音楽:彦すけあ
NHK教育テレビ11月9日(水)
午前 7:25~7:30(5分)
午後 5:15~5:20(5分)
同日に2回放送します。

全部見れば20分だ!

11月6日/0:23/追加記事アップしました。



★「そらのいろみずいろ」について:
このお話の主役は「水」です。遠大なドラマなのです。(5分で終わりますけど)
原作の下田昌克さんには、アニメーション化にあたって、いろいろと無理を聞いていただきました。そして快く「いいですいいです、なにしてもいいです」と広い心で臨んでいただいたことに感謝しています。そのうえ、、記者発表/試写会をすっぽかしてしまったわたしに丁寧に電話までくださって、心苦しい次第です、、ありがとうございました。

語りは俳優の松田洋治さんです。
ゆっくりとした時間の流れと、壮大なスケールを感じさせてくれる大きな演技で、たっぷりと聞きごたえのある語りです。(5分で終わりますけど)
松田洋治ファンのみなさんは必見です。

天才あひる倶楽部さんの音楽も素敵です。
天才あひる倶楽部は大きな二人組のおじさんで、初めてお会いしたときはムーンライト刑事の実写版がクランクインしてるのかと思いましたが、出来上がった曲の美しいコーラスを聞いて、やっぱりムーンライト刑事だったんだなと納得しました。お二人は子供番組界のレッドツェッペリンを目指しているそうです。

☆ここから11月6日追加分
このアニメーションではシンプルな演出を試みました。
基本的にカメラは静止。
原作の絵本は、見開きで一枚の大きな絵になっているので、その構成をそのまま活かしてみました。
見開きで15枚分の絵があるので、映像的なカットも15シーン、プラスαで成り立っています。
この絵本を見たときにすぐに思いついたアイデアです。
「これは実写のようにしたい」と考えたのです。
実写といってもリアルな絵ということではありません。旅先でビデオカメラを三脚に載せて、そこに写るものを漫然と写したような映像。写したというよりは、写してしまったという感じ。
原作者は世界中を旅して歩いている方なので、やはりそんな感じで眼の裏側に焼き付いたぼんやりとした景色を思い起こしながら描いたんじゃないだろうか?と考えたのです。
それを「動きのある飛び出す絵本」のようなアニメーションの世界に置き換えることが出来たら面白いだろうなと思ったわけです。
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---------------------------------------- (c) M.Shimoda----------------------------------------

そんな思いつきでスタートしたのですが、最初に困ったのは「絵コンテ」です。
たとえば、このようなシーン(上の絵)では、人は日常の生活をし、動物はゆっくりと動きまわり、水がながれ、自動車は船は移動します。つまり、地面と建物以外はみんな動いているわけです。
でもシーンは固定なので「絵コンテ」にすると、、
ちょっと説明書きのふえた、元の絵本になってしまうのです。
で、そのとおり変な「絵コンテ」になってしまいました。
見ようによっては「手抜き」
それでも、あの酷い絵コンテからわたしの意図を汲んでGO!を出してくれたプロデューサー様、ありがとうございました。

GO!も出たし、さあ作るぞ〜!という勢いで一気に駆け抜けたかったのですが、よく考えてみると大変な作業でした。作りはじめて10日たった頃には、あまりにも作業が進まないので少し後悔しました。
20日たった頃には、、頭がくらくら、、30日たった頃には、、足もがたがた、、
まあ、それは冗談ですが、そんな感じでかなり手間のかかったアニメーションです。
ワンシーン20秒程のカットの中で、ゴミゴミ、もぞもぞ、ちゃらちゃらと数十カ所が動いています。
録画して繰り返して見ると、色んな動きが発見できるはずです。
何度も再放送をする番組なので、再放送時の楽しみにして下さってもいいですよぉ!
☆11月6日追加分ここまで

★「ギギギ」について:
「ギギギ」は、戦争、資源、文化などの問題を扱ったちょっと辛口の絵本。(残念ながら今のところ絶版で入手が困難です)
アニメーション化にあたっては、辛すぎることも甘すぎることもなく問題提起が出来るような作品に仕上げることを念頭に制作しました。

語りは俳優の吉岡秀隆さんです。
視聴する人の印象を考えると、まずヘソになるのは語り。
やさしく語る人、おもしろく語る人、上手に語る人、など二転三転しながら番組制作関係者と打ち合わせを重ね、最終的に俳優の吉岡秀隆さんにお願いすることになりました。
結果は大成功。優しいけれど、しっかりと芯のある見事な語りが収録できました。
吉岡ファンのみなさんお楽しみに。

ギギギでは音楽と効果音もわたしが作りました。
音楽に関してはドシロートなのでドハズカシイです。穴があったら塞ぎたいです。
が、作ってしまった以上そうも言っていられないので少しだけコメントします。
曲作りに使ったソフトウエアはアップル社の[GarageBand][Soundtrack Pro][Logic Pro]の3つです。
曲の音源にはMIDIとアップルループとソフトシンセ(Logicの付属)を使っています。
アップルループ内で使われている生音以外、音は全てデジタル音源を使いSoundtrack Proでミキシングしています。
曲はアニメーションの最初から最後までずっと流れています。
ずっと、といってもほんの5分ですが。曲の流れは、お話に合わせて進行する組曲のようなイメージでつくりました。
ところどころに波の音や風の音、なんとも怪しい感じのノイズのような効果音が入っていますが、中盤からは効果音が曲をリードするような感じで展開していきます。(本当はドラクエのようにしたかったけど、変調したとき音のつなぎが巧く作れなくて、ごまかしているようにも聞こえます。)

今回の原画はモノクロです。
グレートーンがほとんどなくコントラストが強い絵なので、明るい部分の描写や暗い部分の僅かなタッチなどを活かすため、原画を取り込む際の撮影やライティングなどで少し工夫をしてみました。
光沢の強いインクで描かれた絵の独特な表情や、紙の表面の起伏や反射を効果的に使ってみようと思い、あれこれと試してみました。
写真好きの方は、その辺りのことを気にしてこのアニメーションを見ると面白いかもしれません。
結果は、、、テレビで見てください。
わたしとしては、けっこう気に入った仕上がりになりました。


後日、もう少し文章を追加アップしていこうかと思っています。
アップする内容は、上記に追加する文章と制作中のメモやメーキングに関することです。
ほとんど自分用メモなので、読んでも分らないこと、いいかげんなことばっかりかもしれません。
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by hikosukea | 2005-11-04 23:28 | ●アニメーションの仕事
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