<   2012年 03月 ( 4 )   > この月の画像一覧
マドベーション効果
このフェメールの絵ような写真は、かぐらスキー場みつまたロープウエイステーションのトイレ。数年前からここをよく利用するようになった。12月にロープウエイの運転開始を聞き、新幹線とバスを乗り継ぎこのロープウエイステーションに着き、これから始まるスキーの季節に希望を膨らまし、このトイレに入る。「あーそうだ、こういうトイレだったけな、昨年はここにリフト券を忘れたっけな・・・あと18分で今シーズン最初のロープウエイだな・・・」など、思い出と希望に満ちたトイレタイムを、ここで過ごすのがシーズン開始の合図。すりガラス越しの柔らかい日射しが、公衆トイレとは思えないほど上品な窓辺を演出し、さまざまな人たちを雪山へ誘う魔法の窓辺を持つトイレなのだ。
実際には、なんてことないプレハブの建物だが、それでも自分の目で見たいという人には12月の朝か夕陽の時間がおすすめだ。窓辺鑑賞中は照明はオフで。
雪山マドベーションツアーなんて企画したら儲かりそうだな・・・。
a0028360_13484848.jpg

ライトスタンドのように見える右端の芳香剤は実際にここにあるものだが、その他は後乗せだ。中央には梅ぼしのおむすびの食べ残しが置かれていたのだが、いまいち映えないので却下し、全体として贅沢な日の丸弁当を予感できるような大き目の梅干しを一つ添えてみた。
「開幕の窓辺」 Camera iPhone4
[PR]
by hikosukeA | 2012-03-30 13:49 | ●Life Shot !
モグリ椅子のパラドックス
スキー場のゲレンデに面したレストハウスの前などに、ベンチやテラス用の椅子が置かれていることがある。だけど大抵の場合、腰かけようとすると椅子の足がズブズブと雪に潜ってしまう。ほとんどドリフのカミナリ様コント。
このモグリ椅子のナゾは色々と問いかける。
そもそもやる気がないのだな、とか、椅子をメタファーとして雪国の不便さを訴えているつもりか、風物詩だと思っているのか、分かっているけど工夫するのが面倒なんだな・・・などと責任追及的なことをボソボソと口走りつつ、頭の中では、このモグリ椅子に巧く座る方法はないものか?とアイデアを探す。
昼下り。雪面に立ち、バックルを外したスキー靴で雪面をガチャガチャと踏み固め、生ビールを飲みながらモグリ椅子のパラドックスにハマっている、潜在的な雪面考現学者は結構多いと思う。
a0028360_1245772.jpg

「雪面の考える人」 Camera iPhone4
この椅子とテーブルの下にある雪面はスキー場のゲレンデである。画面右下、枯山水のように見える線は圧接車の跡。奥に続く森の小道のように見えるものは幅数十メートルのゲレンデ。斜度は20度前後。シーズン始めの写真なのでゲレンデに人が3人しかいなかった。そのゲレンデに巨大な椅子とテーブルを配置し、人の配置を変更し、ゲレンデの左右に椅子とテーブルに合わせたスケール比の樹木を植林して霧を漂わせた。こういう絵を組み立てていると、大きい小さい、の感覚が頭の中で揺らいで軽い目眩を感じる。
[PR]
by hikosukeA | 2012-03-29 12:45 | ●Life Shot !
サンドウィッチとドッペルゲンガー
a0028360_10283159.jpg

雪国に行くと、除雪された道路の脇にはミルフィーユのような雪の断層が見える。雪と汚れた雪が地層のように重なってそう見える。ここに化石が埋まっているようなイタズラっぽい写真をつくったら気持良いのではないか、よくそんなことを思う。じゃあやってみようと思ったのが昨日。しかし家にはミルフィーユがないので、手持ちのサンドウイッチの写真を使って組み立ててみた。当初の化石案は霧と共に掻き消えドッペルゲンガー的なイメージと観光する群衆の対比が主役になってしまった。アイデアの引き金はサンドウィッチから飛び出した水かきがある手のように見えるレタス。
標高のある雪山のイメージを壊したくなかったので色は省いてみた。
サンドウィッチの上で観光している群衆は2010年5月かぐらスキー場のゴンドラ終点付近でバーベキューをしていた方々。
「サンドウィッチとドッペルゲンガー」Camera NikonD90/iPhone4
[PR]
by hikosukeA | 2012-03-28 10:29 | ●Life Shot !
写真画
50歳までに・・・みたいなことは全然考えていなかったけど、50歳の誕生日を迎えたら、50歳まで生きたからにはアレもコレも・・・な感じでやりたいことが山積み。
この写真もそんな「やりたいこと」の一つ。どのへんが「やりたいこと」なのかというと「絵を描くような感覚で写真を組み立ててイメージを作ること」とまあ、わりとシンプルで何の哲学もないようなことなんですが、やってみると意外と困難で、今までに何度も玉砕しているのです。しかし今回は50の壁が背中をトンと押してくれるので、気軽に踏み込めそうな気配が漂っているのです。
a0028360_17205316.jpg

「フクロウじゃないよ」camera_ iPhone4/CanonS90
スキー場のレストハウスの窓から雪山に露出を合わせると、室内は黒く潰れてこんな風な写真になる。だけど肝心の雪山が思ったように撮れるかというとワリとダメ。じゃあもっといい場所を探せばいいじゃない?というのは正論ですがぼくには面倒。別に撮影して合成したほうがカッコイイ。それこそが私の生きる道、と50の壁が背中を押してくれるのです。手前にバットマンみたいな黒猫がいたらもっと可愛いんじゃない?とまたしても50の壁がトン。ついでに窓ガラスがキラキラしたほうが素敵なんじゃない?とトントントン。

黒猫の右、よくみると左を向いた白い犬のようなものが見える。それがこの写真のネタもと。
[PR]
by hikosukeA | 2012-03-27 17:21 | ●Life Shot !