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今朝のカレーうどん
 細切れのバラ肉に刻んだネギと舞茸と、鷹の爪一本を入れ強火で炒める。ネギにうっすらと焦げ色が見えてきたのを合図に、50ccほどの日本酒をふりかける。鍋から大きな火があがりボウボウと音を立てる。火が消えるのをじっと見守りながら、小さな疑問が浮かぶ。このまま肉うどんにしてしまっていいのか?はたしてオレは本当に肉うどんが食べたいのか?ここで味付けをしてご飯にのせたほうがいいのではないか?答えが出ないうちに、鍋の火が消えた。自分の身体に滲み込んだ、条件反射の手際ロボットが揺るぎない手さばきで400ccの湯を注ぎ入れ、次に醤油大さじ2、砂糖小さじ2を追加し、火加減を調節し、軽く鍋をかき混ぜる。冷凍庫から冷凍うどんを取り出しレンジに入れ600Wで3分にセット。コンロの前に戻り、かつお節を手で揉んで細かくして鍋に入れる。コンロを弱火にし、ここで一息する。沸々とする鍋の水面を見つめ、また考える。豚ごはんの線は消えたが、いまならまだカレーうどんという手があるぞ・・・そして悶々とする。左後ろ、野球のマウンドならピッチャーから見たセカンドあたりに構えるレンジを振り返ると、残り時間あと1分30秒。9回裏2アウト満塁。もう悩んでいる時間はない。
 そして大きく振りかぶり、コンロを強火にし、SBカレー粉の蓋を開け、カレー粉を小さじ2。さらに片栗こ小さじ2を水に溶きをとき鍋に注ぎ入れ慌てず冷静に、そして素早くかき混ぜる。セカンドからチーンと音が聞こえた直後、濁った汁がスッと透明に変わった。パチンと軽く指をならして、やっぱり朝のカレーは気持いいよなと、食卓に向うのである。
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by hikosukeA | 2014-01-26 11:14 | ●食事と酒と
みたらしうどん(あんかけうどん)ちょい長文です、レシピは下のほう。
渋谷駅前のスクランブル交差点で信号待ちをしている人1000人に「この3年で、あんかけうどんを何回食べましたか?」とインタビューをしたら、95パーセントくらいの人が「一度も食べませんでした。」と答えるような気がする。中には「食べたことないです。」と答える人も多いと思う。さらにそのまま人生を歩み続け、あんかけうどんを食べないまま天国に向う人もいるのではなかろうか。しかし断じてそんなことがあってはイケナイと思うのである。この国に生まれたからには、人生という直線上の時間の、200日に一回くらいは、あんかけうどんを添えてもらいたい。
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 私が最初に食べたあんかけうどんは25歳の頃、日本に生まれ25年目にして突如目の前に転がる、あんかけうどんという名の不思議なものを口にして最初は戸惑った。職人気質の頑固そうなおじさんがテーブルに出して来たうどんは、汁の表面が水面のように平らではない。コロイドのゲル状化した汁が、うどんの形態を保ちながらうどんの表皮を包み込み、汁表面が3D化しているような不気味なビジュアルのうどんだった。小皿に添えられたネギとおろし生姜をゲル状化した汁に入れると、まるど底なし沼のようにズルズルとゆっくり沈みこんでいくのだ。そのころはトロンとした汁があまり得意ではなかったので、店や往来の雑多な音を、丼の中のあんかけの汁が吸い込んで、静寂が広がったいくような錯覚に落ちたほどだ。
 怖々と食べてみると、生姜と醤油の香りが強烈に感じられた、だが見た目ほどに塩辛くはなく、その後に甘さが広がった「これはみたらし団子のうどんバージョンではないか!」と真実に気がつき食べ終わる頃には、もう完全にあんかけうどんのファンになっていた。
 それから20数年、いまだにあんかけうどんの大ファンだ。みたらし団子が宇宙からの侵略者と戦う時は、あんかけうどんに変身して敵をニュルニュルとやっつけてくれるに違いないと信じている。

・・・レシピ・・・
 あんかけの汁はかなり重く、コシの強い手打ちでないと麺が持てないので、今日は手打ち。薄力粉と強力粉を半々で100g、小さじ1/2の塩を50ccのお湯で溶き、ボールで混ぜて、ポリ袋で2、3分揉み、しばらく寝かせ、その間に汁を作ります。
 300ccの水を火にかけ、醤油大さじ2、ザラメ大さじ1(量は好みで)、かつお節を入れ、煮立ったら火を止めて網でかつお節を濾して、もう一度火にかけ、大さじ1の片栗粉を水40ccに溶いて汁に入れ、トロンとして濁りが消えたらできあがりです。
 うどんの生地を15cm×50cmほどに伸ばし包丁でカットして、茹で湯に入れ6分ほど茹でます。一度流水でシメて、再度加熱したらできあがり。
 ネギ、かまぼこ、おろし生姜を入れて食べるのが関東のオーソドックスな食べ方です。

 写真は盛りつけた状態ではなく「あんかけうどん」のフィーリングが分かりやすいように、丼の底で麺と汁が絡んでいる様子を撮影してます。
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by hikosukeA | 2014-01-25 18:36 | ●食事と酒と
お餅のバタン焼き
 この焼き方の特徴は、黒こげにするリスクを最小限に抑えつつ、片手間に餅を焼けるところです。切り餅の、六面体という幾何学的特徴を最大限に活かした、前人未到の網上バタンバタンダンスをぜひマスターしてもらいたい。
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 まず写真の矢印が示す1のように網に餅をのせる。網の余熱は特に必要なし。火加減は自分の持ち時間によって決めればよい。忙しければ強火、となりのコンロで雑煮の汁を作りながらゆっくり焼くなら弱火。しばらくして網に乗っている面が焼け始めるとわずかに膨らみ「バタン」と音を立てて網の上に倒れる。バタンという音がしたら、野菜を切る手を少し休めて、焼き面を1の反対の面にして、2のように立てる。そしてしばらくすると、またバタン、この要領で3、4と繰り返し、最後は面積のメインステージの表裏を好みの色合いになるまで焼く。これで6面平等に火が通る。
 黒こげにするリスクを最小限に抑え、外はかりっと、中はとろんとアツアツの美味しい焼き餅ができあがるのです。
 キッチンに撮影用の照明をセッティングするのが面倒なので、焼き餅レシピペンダントにしてみました・・・というか、持ち手をヒートンにしたらカッコいいのではないかと思いつき、勢いで作ってしまいました。正面からみると18世紀後半の抽象絵画のようでオシャレです。「あら、素敵なペンダントね?」とここでお餅のバタン焼きの話しをふれば最強のトーキングピースにもなります。
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by hikosukeA | 2014-01-24 13:34 | ●食事と酒と
黒猫のブローチ kawaii
黒猫を飼っている人はみんな知っていることだが、黒猫というのは本当に真っ黒なので、目を閉じるとほとんど黒い毛玉のようになってしまう。そんな事情があって黒猫の絵や写真は目を開いているものが多い。
しかし絵描きとしては、それが何とも悔しい。
そこで今日は目を閉じた黒猫を描くために、全体的に褐色の色味を残してディテールを描いてみた。その表面を軽くヤスリで擦ると下の紙がほどよくケバ立ち、いい感じになったので、お、これなら黒いラインで眠る黒猫の目が描けるぞ!と思ったのだが、その時インターフォンがピンポーンと鳴り宅配弁当の営業の人がきた。二言三言対応して仕事部屋に戻り作業の続きをしたのだが、ふと気がつくと初心を忘れて目をパッチリと見開いた黒猫を仕上げていた。
してやられた気もするけど、まあカワイイからこれでいいか。
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サイズ:2cmほど。
材質と加工:重ねて固めた厚紙を削って成形。表面の仕上げはバーニッシュとエポキシ。
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by hikosukeA | 2014-01-17 20:44 | ●オブジェ・イラストなど
苔うどんと呼ぶべきか、(抹茶のうどん)
先日、思いつきで作った「緑のたぬき」http://hikosuke.exblog.jp/19332378/がとても美味しかったので、今日はその続き。
今回は冷水でシメた麺にあたたかい肉汁の組み合わせにしてみた。
 薄力粉50g、強力粉50g、抹茶大さじ1をよく混ぜ、50ccのぬるま湯に小さじ1の塩を溶かす。粉にぬるま湯を入れ3分ほど掻き回し、ポリ袋に入れる。
そして生地は窓辺の日向に放置して、次の仕事は汁作り。
 豚肉としめじと長ネギを軽く炒め、酒と味醂とさとうを加え煮立てると、ボワッと酒に引火した炎が立つので、消えるのを待って醤油と水300ccを加える。煮たってきたら鰹節ひと掴みを入れ火を落とす。
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 そしていそいそと、窓辺のうどん生地に面会に行くと、さあお立ち会い、ご覧のとおり!禍々しくも潤しく、苔むす森の樹皮のようなうどん生地から、抹茶の香りが漂ってくる。気持ち的にはここで料理は成功&完成。食べずにこのまま仕事机の脇に置いて、白湯でも啜っていればいいような気分になるのです。
 が、あえてその先に広がる侘び寂び芸術的な「道」の探求を避け、良識人としての責任で、生地を伸ばし包丁でカットして、沸騰した湯で6分ほど茹でて、冷水でシメ、盛りつけて、箸ですくってツルツルと食べ「ごちそうさま。」の儀式まで終えました。
そして食後のお茶を啜りながら、遥か20分ほど前の、苔色に輝く美しい思い出に想いを馳せるのです。
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うどん打ちは慣れれば簡単です。今回は全行程30分程度。
無限に続く食欲のフロンティアを探求したい方は、ぜひトライしてみてください。
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by hikosukeA | 2014-01-17 12:57 | ●食事と酒と
明けましておめでとうございます。
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ひっさびさのUP。
ニョロンとシュプールな蛇で、おめでとうございます!
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by hikosukeA | 2013-01-01 09:12 | ●Life Shot !
マドベーション効果
このフェメールの絵ような写真は、かぐらスキー場みつまたロープウエイステーションのトイレ。数年前からここをよく利用するようになった。12月にロープウエイの運転開始を聞き、新幹線とバスを乗り継ぎこのロープウエイステーションに着き、これから始まるスキーの季節に希望を膨らまし、このトイレに入る。「あーそうだ、こういうトイレだったけな、昨年はここにリフト券を忘れたっけな・・・あと18分で今シーズン最初のロープウエイだな・・・」など、思い出と希望に満ちたトイレタイムを、ここで過ごすのがシーズン開始の合図。すりガラス越しの柔らかい日射しが、公衆トイレとは思えないほど上品な窓辺を演出し、さまざまな人たちを雪山へ誘う魔法の窓辺を持つトイレなのだ。
実際には、なんてことないプレハブの建物だが、それでも自分の目で見たいという人には12月の朝か夕陽の時間がおすすめだ。窓辺鑑賞中は照明はオフで。
雪山マドベーションツアーなんて企画したら儲かりそうだな・・・。
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ライトスタンドのように見える右端の芳香剤は実際にここにあるものだが、その他は後乗せだ。中央には梅ぼしのおむすびの食べ残しが置かれていたのだが、いまいち映えないので却下し、全体として贅沢な日の丸弁当を予感できるような大き目の梅干しを一つ添えてみた。
「開幕の窓辺」 Camera iPhone4
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by hikosukeA | 2012-03-30 13:49 | ●Life Shot !
モグリ椅子のパラドックス
スキー場のゲレンデに面したレストハウスの前などに、ベンチやテラス用の椅子が置かれていることがある。だけど大抵の場合、腰かけようとすると椅子の足がズブズブと雪に潜ってしまう。ほとんどドリフのカミナリ様コント。
このモグリ椅子のナゾは色々と問いかける。
そもそもやる気がないのだな、とか、椅子をメタファーとして雪国の不便さを訴えているつもりか、風物詩だと思っているのか、分かっているけど工夫するのが面倒なんだな・・・などと責任追及的なことをボソボソと口走りつつ、頭の中では、このモグリ椅子に巧く座る方法はないものか?とアイデアを探す。
昼下り。雪面に立ち、バックルを外したスキー靴で雪面をガチャガチャと踏み固め、生ビールを飲みながらモグリ椅子のパラドックスにハマっている、潜在的な雪面考現学者は結構多いと思う。
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「雪面の考える人」 Camera iPhone4
この椅子とテーブルの下にある雪面はスキー場のゲレンデである。画面右下、枯山水のように見える線は圧接車の跡。奥に続く森の小道のように見えるものは幅数十メートルのゲレンデ。斜度は20度前後。シーズン始めの写真なのでゲレンデに人が3人しかいなかった。そのゲレンデに巨大な椅子とテーブルを配置し、人の配置を変更し、ゲレンデの左右に椅子とテーブルに合わせたスケール比の樹木を植林して霧を漂わせた。こういう絵を組み立てていると、大きい小さい、の感覚が頭の中で揺らいで軽い目眩を感じる。
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by hikosukeA | 2012-03-29 12:45 | ●Life Shot !
サンドウィッチとドッペルゲンガー
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雪国に行くと、除雪された道路の脇にはミルフィーユのような雪の断層が見える。雪と汚れた雪が地層のように重なってそう見える。ここに化石が埋まっているようなイタズラっぽい写真をつくったら気持良いのではないか、よくそんなことを思う。じゃあやってみようと思ったのが昨日。しかし家にはミルフィーユがないので、手持ちのサンドウイッチの写真を使って組み立ててみた。当初の化石案は霧と共に掻き消えドッペルゲンガー的なイメージと観光する群衆の対比が主役になってしまった。アイデアの引き金はサンドウィッチから飛び出した水かきがある手のように見えるレタス。
標高のある雪山のイメージを壊したくなかったので色は省いてみた。
サンドウィッチの上で観光している群衆は2010年5月かぐらスキー場のゴンドラ終点付近でバーベキューをしていた方々。
「サンドウィッチとドッペルゲンガー」Camera NikonD90/iPhone4
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by hikosukeA | 2012-03-28 10:29 | ●Life Shot !
写真画
50歳までに・・・みたいなことは全然考えていなかったけど、50歳の誕生日を迎えたら、50歳まで生きたからにはアレもコレも・・・な感じでやりたいことが山積み。
この写真もそんな「やりたいこと」の一つ。どのへんが「やりたいこと」なのかというと「絵を描くような感覚で写真を組み立ててイメージを作ること」とまあ、わりとシンプルで何の哲学もないようなことなんですが、やってみると意外と困難で、今までに何度も玉砕しているのです。しかし今回は50の壁が背中をトンと押してくれるので、気軽に踏み込めそうな気配が漂っているのです。
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「フクロウじゃないよ」camera_ iPhone4/CanonS90
スキー場のレストハウスの窓から雪山に露出を合わせると、室内は黒く潰れてこんな風な写真になる。だけど肝心の雪山が思ったように撮れるかというとワリとダメ。じゃあもっといい場所を探せばいいじゃない?というのは正論ですがぼくには面倒。別に撮影して合成したほうがカッコイイ。それこそが私の生きる道、と50の壁が背中を押してくれるのです。手前にバットマンみたいな黒猫がいたらもっと可愛いんじゃない?とまたしても50の壁がトン。ついでに窓ガラスがキラキラしたほうが素敵なんじゃない?とトントントン。

黒猫の右、よくみると左を向いた白い犬のようなものが見える。それがこの写真のネタもと。
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by hikosukeA | 2012-03-27 17:21 | ●Life Shot !